こんにちワン!科犬です。
本日は大日本科研が最も得意にしている「マスクレス露光装置」を徹底解剖。
「マスクレス露光装置」を一言で言うと、
フォトマスクを使わずに基板やウェハへ直接パターンを描画できる露光装置のこと!!
半導体やプリント基板、FPD(フラットパネルディスプレイ - テレビや PC、スマホの表示画面)などの製造工程で用いられる技術です。
【メリット】
〇フォトマスク不要:
設計データを直接基板に露光できるため、フォトマスク製作コストや時間が不要
〇高精度描画:
レーザーや光学半導体素子を用い、微細なパターン形成が可能
〇設計変更に柔軟:
データを書き換えるだけでパターンを変更でき、試作や少量生産に最適
〇短納期対応:
フォトマスク作成工程を省くことで開発スピードを大幅に向上
また、ご要望によりニーズにあった装置構成も対応可能!!!
【デメリット】
〇生産性が低い:
フォトマスク露光に比べて一度に処理できる面積が狭く、生産速度で劣る
(大量生産に不向き)
〇描画方式による制約:
レーザー走査方式では処理速度、形式によっては解像度に限界あり
【主な用途】
・半導体や電子部品の試作・研究開発
・フォトマスク製造の前段階検証
・高付加価値・少量多品種製品の製造
・高周波デバイス
・プリント基板の高精度回路形成
【今後の展望】
・試作から量産までをつなぐ「橋渡し役の技術」として定着
・設計変更の即応性・低コスト性を活かし、新市場で存在感拡大
(設計を変更してもマスクを作り直す事がなく、すぐに新しいパターンを試作できます!)
今回は「マスクレス露光装置」のメリット、デメリット、用途、展望など徹底解剖しました!
難しくて目が回りそうですが、慣れも必要な分野です!!
文系・理系関係なく、露光装置に関する理解が深まるので、
業界研究をしたい方は次回以降も必見です!!